側弯症と大腰筋
側弯症
側弯症は脊柱が大きくゆがんでしまい、側面の湾曲を形成している症状です。
実際は脊柱や肋椎にねじれが生じ、側弯症となっているケースが多いです。
当院でも多くの側弯症の方々を診させていただいておりますが、中には手術によってでしか改善する方法がないと診断されているような方もいます。
腰痛などの症状を伴っている場合もあれば、側弯があっても特に症状はないという方もいます。
女性の方の場合は見た目のスタイルにも影響してしまうので、出来るものならば改善したいといえる症状です。
病院で診察してもらっても原因がわからずに、装具によって症状の進行を食い止めようとする処置が行われますが、実際の改善は難しいようです。
側弯症の現状
当院でも側弯症が改善する割合は100%とは言えないのが現状です。
もちろん、軽度から中度の側弯であれば100%に近い改善ができた事例も多くありますが、手術を勧められているような重度の側弯症の方に対しては100%の改善は難しくてもそこに少しでも近づけるような施術を試みます。
大腰筋と側弯症
その際に必須となるのが大腰筋の施術です。
これまでの多くの側弯症の方々を診させていただいた経験上、大腰筋に強い粘性の拘縮があり、それが脊柱を引っ張って全体のゆがみとなっているケースが非常に多く、大腰筋を的確に施術することによって側弯が大きく軽減した事例は多くあります。
大腰筋の施術がより深くできるようになってから側弯症の改善率は大きく上がっており、これは側弯症と大腰筋の関連を立証しているものです。
斜角筋と側弯症
また、首の前側にある斜角筋が拘縮しているケースもまた多く、大腰筋と斜角筋の同時拘縮が側弯症の大きな要因でもある様です。
硬膜の緊張と側弯症
頭蓋仙骨療法によって側弯症が大きく軽減することもあり、これは脊柱硬膜の問題があることを示しており、肋椎そのもののゆがみは肋間筋などの問題もあるものと考えますが、いずれにしても大腰筋の施術は側弯症の改善を試みるにあたって欠かせないものです。
他にも様々な要因があるものと考えますが、当院においては大腰筋の施術は側弯症の改善を目指すためには必須の施術と言えます。
その上で、側弯症を少しでも改善させていくための研究をこれからも進めていくつもりです。