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院長ブログ

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大腰筋リリースと首の筋肉★福岡市西区早良区の整体院 ハンズオンセラピージョウ

前回のブログで、大腰筋リリースによって施術の結果が大きく前進したとの書き込みをしました。

中でも特筆すべき点があって、大腰筋リリースによって大腰筋の拘縮が緩和すると、首の前側にある斜角筋が同時に緩むという発見がありました。

当院では、大腰筋と同様に骨盤の内側にある腸骨筋、首の前側にあって頸椎と肋椎の上部をつないでいる斜角筋といったお身体の前側、それも深部にある筋肉の調整に特化した施術を行ないます。

もう30年近く前になりますが、この仕事に取り組み始めた頃に学んだカイロプラクティックでは、脊椎の矯正が主な手技であったので脊椎、つまり背骨の状態を背中側から触診して変位、つまり歪みやずれのある箇所に矯正をかけるというものでした。
したがって、施術の目標や手技を施す箇所はそのほとんどがお身体の背面であったと記憶しております。

その後に学んだオステオパシーでは、脊椎や骨格のズレや歪みは、付着している筋肉の拘縮によるものであるから、筋肉の拘縮が緩和したら、つまり引っ張っている筋肉が緩んだら脊椎や骨格は本来あるべき元の位置に戻って行き、ズレや歪みは自然と解消されるというものでした。
なので、手技を施す目標は脊椎の椎骨だけに止まらず、全身の筋肉、筋膜に及びます。
その中でも大腰筋、腸骨筋といった身体の前面に存在する脊柱を支える重要な筋肉群にアプローチをかけるというのは、当時の私にとっては画期的なものでした。
このような筋、筋膜といった軟部組織にアプローチしていくという基本的な考え方は今でも変わっていません。
その後、施術の内容を整理し、お身体全体の状態をまずは一旦引き上げておいて、その後に局所の問題を解決していくという、言わば段階的な施術を行なうことによって、より効率的に症状の改善に取り組める施術体系の確立に至っております。

 

大腰筋と斜角筋

そのような施術体系の中でもお身体前面の施術において、脊柱の真ん中くらいから下側に位置する大腰筋、骨盤の中に存在する腸骨筋は体幹と下肢をつなぐ重要な役割があり、上に位置する斜角筋は首と肩、体幹の上部をつなぐ、そして支える重要な役割があります。

そのため、当院ではお身体前面の施術において、下は大腰筋、腸骨筋、上は斜角筋、および、側面の勁筋群を大変重視します。

斜角筋や頸筋群の拘縮による症状は首の痛み、肩の痛み、頭痛、めまい等にはじまり、頭蓋骨に対しても影響を及ぼしますので、うつや不安障害、顎関節の問題等、さらに原因の分からない不定愁訴にまで及びます。

大腰筋と同様に、必ず触診して施術を行なう箇所でもあるのですが、大腰筋リリースによって大腰筋の筋拘縮が緩和すると、斜角筋や首の側面、前側に存在する筋肉群が驚くほどに弛緩します。

これには私自身も驚いたのですが、大腰筋と斜角筋には何らかのつながりがあるとしか思えません。

以前にも、斜角筋の筋拘縮が緩和すると膝の痛みが解消したりと、実に不思議な現象があることはすでに何回も経験しているのですが、今回の発見も驚きでした。

これは、筋膜による筋肉の連続性、つながりを示すものであり、現在、発表されている筋膜ネットワークに当てはまるものもあれば、未知のネットワークが存在する可能性もあるということです。

ともあれ、現場で得た経験は自分の中で確固たるものとして、以降の施術に生かされます。

症状の改善を目指すにおいて、腰痛がなくて首などに関係する症状がある場合でも、大腰筋リリースによって斜角筋をはじめとした頸筋群をより効果的に施術できるようになったものと思います。
そして、そのことによって症状の改善、健康状態の向上に対して、より効果的な施術が提供できるものとも考えます。

これからも現場での発見を生かして、より良い施術を目指して取り組んでまいります。

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