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院長ブログ

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大腰筋上部の施術

一昨年の6月くらいから大腰筋を直接に施術する「大腰筋リリース」を行なうようになって、施術効果が大きく前進していることは以前にもコメントした通りです。

大腰筋は腰椎の前側、みぞおちのあたりから始まり、骨盤の中を通って大腿骨の付け根の小転子まで繋がっています。

「大腰筋リリース」は大腰筋に直接コンタクトして押圧する方法で、アナログですが直接的で効果的な施術方法です。

 

大腰筋上部の施術

以前はおへその上くらいから大腰筋の真ん中あたりから施術していましたが、ある患者様の施術の際にこれでは不充分でないかと考え、大腰筋の始まりであるみぞおちあたりを「ハンズオン」で施術して、次に「筋膜リリース」で施術させていただきましたところ、劇的に症状が軽減しました。

以来、全ての患者様に対して大腰筋のはじまりの部分、つまり上位部をねらって施術するようにしているのですが、以前にも増して更に施術効果が上がっております。

他のどの部位でもそうなのですが、筋肉全体が一斉に拘縮しているケースもあるのですが、骨にくっついている部分、中間の部分、はしっこの部分などと、同じ筋肉でも部分的、部位的に拘縮が起こっているケースが圧倒的に多いです。

そのため、同じ筋肉でもどの部位、部分に顕著な筋拘縮があるのかを探し当てることが出来るかどうかが、施術の効果を大きく左右します。

大腰筋はみぞおちあたりから、大腿骨の小転子まで流れている長さが数10センチに及ぶ大きな筋肉です。
そのため、拘縮箇所が上側であるかも知れないし、中間くらいかも知れないし、下側であるかも知れないということは容易に想像できます。
そして、施術においては上位部の施術を行なうことで、大腰筋に起こっているトラブルをより確実に解決できるようになりました。

「ハンズオン」ではみぞおちあたりをお腹側と背中側から両手で挟むようにして施術し、「筋膜リリース」ではみぞおちあたりから筋膜を調整することによって、大腰筋上位部の施術を行ないます。

こんな所に腰の筋肉があるなんて考えてもいないであろう方は驚かれるかも知れませんが、施術後に立ち上がっていただき、自身のお身体の変化を確認していただくとすぐに納得していただけます。

また、体幹を深部で支える重要な筋肉でもあるので、手術しか方法はないと言われた側弯症が大きく改善し、手術を回避することが出来たという患者様もおられます。

 

左右の大腰筋それぞれの筋拘縮

実際に施術してみてわかったのですが、左の大腰筋の上位部が拘縮を起こしているケースが圧倒的に多く、それに対して右の大腰筋の下位部が拘縮しているというケースが多く診られます。

これは、肝臓が右側にあるために、体幹の重心が右側に偏りやすく、立っている状態、座っている状態で無意識に大腰筋の左側の上部と右側の下部を使って脊柱を支えあっているのではないか、つまり姿勢のバランスを保っているのではないかということが推測されます。

そうなると、二足歩行である人間の身体においては大腰筋のトラブルは誰にでも起こりうるものであり、そのケアをしっかりと行なうことがお身体の問題を少なくすることになるのではないかと考えられます。

スポーツなどの場面においても、大腰筋や腸骨筋の拘縮の有無や程度が運動パフォーマンスに大きく関わってくるのではないかと考えられ、そのケアの必要性を検証していくべきと考えます。

大腰筋の施術を進めていく中でこのような発見を得られたことは、より効果的かつ効率的に施術の結果を出すことにつながっており、今後も検証を重ねていきたいと思います。

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