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院長ブログ

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目の痛み★福岡市西区早良区の整体院 ハンズオンセラピージョウ

今年に入ってすぐに、中学3年生の次男が目の痛みを訴えるようになりました。
中学3年生で間近に高校受験を控えています。何とかしないといけない!と、施術を試みました。

特異な症例でもあったので、記しておこうと思います。

瞼を閉じたり、右側を見たりしたら、右目の奥に痛みを感じると言います。
痛みの感じは急にまぶしい光を見た時のような感じ、とも言います。

 

目の筋肉

まずは眼科を受診させるべきところでもありますが、眼球を動かす筋肉のトラブルか、眼の中のレンズを調整する筋組織のトラブルかも知れず、であれば、頭蓋骨の調整を行なう整体手技療法の領域かも知れないと思い、施術にあたりました。

右側を見て痛みを感じるということは眼球を右方向に動かす際に痛みが生じる訳ですから、眼球の奥にある動眼筋肉が萎縮しているのではないか?とも考えました。

では、そこにどのように施術を試みるか?

これまでに頭蓋骨の調整は数多くやってきましたが、動眼筋肉を狙った施術というものは前例がありません。
しかし、頭蓋仙骨療法を施した患者さんから「視界が明るくなった」とか「視力が上がった」との感想をいただいており、頭蓋仙骨療法が眼に対して良好な働きかけができることは過去の経験から明らかです。

とりあえずはやってみよう、と施術にとりかかりました。

診ると、右側の首の前側の筋肉、斜角筋を中心にした筋群に著しい拘縮があります。
頭蓋骨の可動性は30%くらいに低下していました。

頭蓋骨の状態は、蝶形骨という他の頭蓋骨とつながっているパーツに外部から少し圧を加えてその動きの幅を触診することで頭蓋骨全体の動きと可動性を診る方法と、頭蓋骨の動きそのもののリズムや圧力を触診して、脳脊髄液の循環の状態が高いか低いかを評価する方法があります。

次男の場合、頭蓋骨の可動性が著しく減少しており、右側の頸筋群の拘縮は、そちら側に頭蓋骨が強い力で牽引されている、つまり引っ張られている可能性があるものと推測されました。
そして、そのことが動眼筋肉や眼球そのものに何らかの圧力を加えているのではないかとも考えられました。

初回の施術を終え、施術直後は症状が軽くなりましたが、数分後には同様の症状が現れました。

施術後、患者さんのお身体の状態が自発的に回復、修復に向かう場合も多くありますので、ここは少し様子を見てみることに・・・。

しかし、翌日も症状は変わらず、やはり痛みを訴えます。
眼科に行くことも考えましたが、視力、視界等には特に問題なかったので、翌日、再度、施術を試みました。

 

硬膜系の変位

すると、初回時には検出されなかった仙骨の変位(歪み)が現れており、脊髄硬膜を介して頭蓋骨に対して何らかの変化がおこっていることが確認できました。

首の筋肉、右側の拘縮は軽くなっていましたが左側にも拘縮が現れ、首の全体の平均的な拘縮へと変わっており、顎の中にある外側翼突筋という箇所にも圧痛が現れていました。

これらの筋拘縮や圧痛の変化は、頭蓋骨の変位や可動性の低下が、頚筋群や顎の筋肉の緊張によって引き起こされいることを示唆しているものと言えます。

この日の頭蓋骨の可動性は前回と同じ30%くらいでしたが、施術後は60%に引き上がり、仙骨の変位も解消しました。

その後、症状はなくなり、翌々日にも施術を試みましたが、頭蓋骨の可動性は60%をキープしていました。
それから1カ月以上が経過しましたが、現在のところ、症状は現れていません。

眼球や、眼球が収まっている眼窩の中で何が起きていたのかはわかりません。
しかし、首や顎の筋肉のトラブルが頭蓋骨の変位をもたらし、眼の奥に痛みとして現れていたことは間違いありません。

結果としてですが、眼そのものの病気や損傷ではありませんので、体性機能障害の一つとして整体手技が適応になる症例のひとつと言えます。

次男とは「普段やらない勉強を急にやり始めているから身体がビックリしたんだ(笑)」とか、冗談半分で言いあっていますが、長時間の勉強によるデスクワークによる特定の筋肉の拘縮は腰や肩に現れるだけでなく、首の奥深い筋肉や、顎と云った頭蓋骨の動きにかかわる筋肉に現れることもあり得ますし、脳疲労の蓄積による頭蓋骨の変調も起こり得ることです。
そして、これらの変調はなるべく解消して受験に取り組んだ方がいいことは言うまでもありません。

受験生の方々はスポーツの試合などと同様に、整体手技療法を利用することで自身の体調をベストの状態に保ちつつ、受験を乗り切られることを提案します。

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