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院長ブログ

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筋肉は使ってなんぼ! ★筋肉★ 福岡市西区早良区の整体院 ハンズオンセラピージョウ

前回、私の膝の手術の経験から、筋肉は動かさないでいると数週間そこらで硬く動かなくなってしまい、それを元の状態まで回復させるのには何カ月もの時間がかかってしまう、ということを書きました。

 

使わないでいることによる身体の変化

骨折や関節の手術によるその後の処置でその箇所を全く動かない様に固定するというのは極端な例ですが、筋肉は使わないでいると、つまり適当に収縮させないでいると、たちまち、関節の可動というその役割を放棄してしまいます。

人間の身体は常に代謝の中にあり、適度な刺激によってその負荷に対応できる様に変化します。反対に刺激を得ることができなければ、衰えてその役割を為さなくなっていくということですね。

5月23日(金)の読売新聞のコラムに、陸上男子ハンマー投げのアテネオリンピック金メダリストである室伏広治さんのお話が載っていましたが、興味深かったので抜粋しておきます。

「私はただ鉄の球を投げるという行為に価値を見いだし、そのために多くを犠牲にしてきた。価値とは、適切なストレスをかけることで、肉体と精神が負荷に慣れ、変わっていく面白さであり、体を使って極限まで自分を高める挑戦だった。
社会にとってのスポーツの価値も数十年で劇的に変わった。昔は体を使う文化があり、労働や踊りや武道の中に共通する型のようなものがあった。今は体を動かさなくても食を得られる時代になり、栄養摂取と運動量のバランスが崩れた。
崩れた肉体と精神のバランスをつなぐ手段として、スポーツが注目されている。」

室伏広治さんは、言うまでもなく世界的なトップアスリートです。
文章中にある、適切なストレスをかけることで肉体と精神が負荷に慣れ変化していくというのも、想像も出来ない様な極限を乗り越える体験を幾度も繰り返して来ているものと思いますが、その様なレベルになくとも人間が生きていく上では適切な負荷が必要である、ということだと思います。

 

ライフスタイルの変化

現代人は文明の発達によって江戸時代や明治時代の人たちと比べても、日常生活における運動量は低下しています。
その昔はちょっとお出掛けするのにも自分で歩いて行くのみだったのが、現代では近くに買い物に行くのにも車を使います。洗濯も手でゴシゴシやってたのが、洗濯機に放りこんでスイッチを押せば後は勝手にやってくれます。
更にインターネットの普及によって、1日何時間もパソコンの前に座って指先だけを動かすのみといったライフスタイルが登場しました。
このような生活様式の変化から私達は運動不足に陥りやすい環境におかれており、そこで、目的や目標を持って身体を動かす、ということに取り組むことができるスポーツの意義を室伏さんは提唱されています。

現代に生きる私達はその様な環境に置かれていることを忘れてはならず、その環境に甘んじていては動物としての運動機能を衰えさせ、それがやがて、腰痛や肩こり、頭痛といった症状から原因のわからない身体の変調に及んでしまうということを肝に銘じるべきではないかとも思います。

 

適切な負荷とは

さて、健康で快適な生活を送っていくための適切な負荷、刺激とはどのくらいものなのか?

色々あると思いますが、一日30分位のウォーキング、週数回のヨガやストレッチ、スポーツジムでのトレーニング等が挙げられます。
大事なことはいっぺんにたくさんやるのでなく、毎日でなくてもいいから、ある一定のサイクルで身体に無理なく続けていけるくらいの負荷をかけ続けることです。

筋肉がその役割を忘れずにいつまでも働き続けてくれるためには、自ら筋肉を適度に動かす努力を続けていくべきでしょう。

そう、まさに筋肉は使ってなんぼ!なのです。

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