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院長ブログ

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腰方形筋の施術

 

腰方形筋

腰の後ろ側に肋骨の下と骨盤をつないでいるような筋肉があります。

腰方形筋という筋肉で、この筋肉が収縮することで身体を横に倒したり、ねじったりするといった動きが可能になります。

大腰筋がお身体の前側を支える重要な役割があるとすれば、腰方形筋はお身体の後ろ側の側面を体幹の深いところで支えたり、動かしたりする際に重要な役割を担います。

重たい物を抱えて運んだりする際には、腕で持っている物の重みがそのまま脊柱に伝わりますが、その重みを背中にある様々な筋肉と共同して受け止めてくれているのがこの腰方形筋です。

出産後のお母さんが腰を痛めてしまう時は、赤ちゃんの抱っこを繰り返すうちにこの腰方形筋が疲れて拘縮してしまい、痛みの原因となっている場合も少なくありません。

デスクワークや車の運転を長時間されるような方の場合は大腰筋や腸骨筋といったお身体前側の筋肉のトラブルが真っ先に想定されますが、重い物を運搬したりする運送業の方や、小さいお子さんを抱っこし続けるお母さんや保育士さんが得てして痛めてしまいがちな筋肉です。

また、ゴルフや野球のバッティングなどのように、体幹を大きくねじる様なスポーツでも負担のかかる筋肉でもあり、腰方形筋の疲労蓄積による動作時の痛みやパフォーマンスの低下が想定されます。

背中の脊柱起立筋の奥の方にある深部筋のひとつで、通常、背中側から押してみても中々届かない場所なのですが、ハンズオンで深部にアプローチして背中側面からの筋膜リリースによって腰方形筋に直接働きかけることにより、より高い筋拘縮の緩和作用を実現させております。

また、腰方形筋が単独で問題を起こしている場合よりも、他の部位や筋肉と連動して複合的に痛んでしまっていることが多く、腰方形筋のトラブルの原因が他の場所にあると考えて、施術を進めていく必要があります。

施術においては大腰筋、腸骨筋と並んで腰痛治療の重要なポイントであり、また、体幹深部のバランスを調整する上でかかせない施術部位であり、どのような症状の方に対しても必ず施術させていただく重要な筋肉のひとつとなっております。

腰方形筋に限らず、身体の深部に存在する筋肉にどの様に働きかけて症状の緩和に結び付けていけるか、これからも研究を進めて参ります。

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