092-883-1880お問い合わせ

※完全予約制につき、事前に必ずお問い合わせください。
また、営業電話は一切お断りしています。

院長ブログ

院長ブログ

寝相★睡眠★福岡市西区早良区の整体院 ハンズオンセラピージョウ

寝相②

人生の3分の1は睡眠で占めていると言われます。

脳内で行なわれる感情や記憶の整理、眠っている間に分泌される成長ホルモンの働きによる傷んだ筋肉の修復や、身体の様々な組織の回復など、睡眠の役割は実に重要です。
よりよく生活していくため、よりよく生きていくためには睡眠の質を上げることが大切であると言われます。

今回は整体としての観点から、寝るときの姿勢、つまり寝相によって引き起こされる骨格や筋肉の問題について考えてみたいと思います。

 

寝相の変化

眠っている最中に寝相はどんどん変わります。

小さいお子さんなどは、夜に寝る時と、朝起きた時とでは、頭の位置と足の位置がひっくり返っ手しまっているくらいに寝相が変わっています。
これは、昼間に活動して疲れた筋肉を無意識に伸ばしたり、ひねったり、たるませたりして、回復させようとしているためであると言われています。

特に子供は日中、外で遊びまわったり、スポーツしたりと、身体を存分に使っていればいるほど、寝ている間に筋肉の疲れをとろうとするので寝相がどんどん変わるわけです。
「うちの子は寝相が悪くってね~」とお話しされるお母さんもよくおられますが、それは、子供さんが元気で昼間はよく動いている証拠なのです!

 

ノンレム睡眠

さて、人間はレム睡眠(浅い眠り)とノンレム睡眠(深い眠り)を繰り返していると言われます。
レム睡眠の時は脳は休んでおらず身体は休んでいる、ノンレム睡眠の時は脳は休んで身体は休んでいない、と言われます。
寝相がどんどん変わるのは、ノンレム睡眠の時ではないかと言われています。

お布団に入って、さぁ、眠ろうとしますが、最初は浅い眠りです。この間、寝相は変わらず入睡時の姿勢のままでいます。

その時の寝相は、その人によって様々だと思いますが、おおまかに、仰向け、うつ伏せ、横向きの3つに分けられます。

寝相④

入睡してからある程度の時間は同じ姿勢でいると言われます。個人差がありますが、入睡時から次に寝返りを打つなどで寝相が変わるまでの時間は、大体20分~1時間以上と言われます。

そして、人によって入睡時に仰向けで寝るのか、うつ伏せで寝るのか、横向きで寝るのかが大体、毎日決まっています。
つまり、同じ姿勢で入睡するということが毎日繰り返されるということになります。

 

寝相の姿勢への影響

これは、その人の姿勢の特徴が入睡時の寝相によって、少しずつ形成されていく可能性があるということでもあります。

そこで、寝相によって形成される骨格の問題について考えてみます。

まず、仰向け寝。

一般に仰向けで寝ることは問題ないと言われます。

枕の高さによっては気道がせまくなってしまい、いびきや呼吸低下の問題が指摘されますが、おおむね、人間にとっては理想的な寝相なのかも知れません。

しかし、仰向けになると腰が痛むという人がいます。
これは、腰の前側にある大腰筋が固くなっているタイプの腰痛で、仰向けで足を伸ばそうとすると固くなっている大腰筋が緩まないので、腰に痛みを感じてしまいます。

大腰筋②

その場合は、膝の下に枕やクッションを入れて腰を曲げた姿勢に近付けるか、横向きになってやはり腰を曲げた姿勢に近付けることで、大腰筋の負担を軽くしてあげることで腰の痛みが緩和されます。

images

次に横向き寝。

横向きで寝ると、腰は前側に丸まり腰にとっては楽な状態になります。しかし、片方の肩を自分の体重で圧迫することになり、肩が前側に傾き、猫背の原因になると言われます。
又、枕にもよりますが、首の歪みが形成される原因にもなると言われます。

images

次にうつ伏せ寝。

うつ伏せの体勢は、弱いお腹の部分を見せないようにする等、動物としての本能によるものとも言われます。
しかし、この体勢は肋骨を自身の体重で圧迫することになってしまいます。
眠っている間も呼吸をするために肋骨は動き続けているので、いつしか肋骨の捻れ、歪みが形成される原因になると言われます。

又、頭を右か左に向けて寝ることになるので、首の捻れ、歪みの原因になるとも言われます。

この点、動物はうつ伏せになっても前足をクッションのようにして肋骨にかかる負担を軽くすることが出来るし、頭も背骨の前に付いているのでうつ伏せの場合でも、首を捻ることがないので負担になりません。

そもそも、弱いお腹の部分を守るということと、いざという時にすぐに行動できるようにするために、動物にとってはうつぶせ寝は理想的な寝相であると言われています。
しかし、二足歩行である人間の骨格にとっては絶対に理想的とは言えない部分もあります。

猫寝

さて、そのようにしてみると、横寝、うつ伏せ寝は、よくないのか?ということになりますが、実際、一概にそうとは言えない理由があります。

仰向けで寝ることに何らかの不都合があるので、うつ伏せになったり、横向きになったりしているわけです。
腰が痛かったり、首や肩が痛かったりすると、痛みを回避する姿勢をとろうとするのはごく自然なことですし、そこまでいかなくても、自分にとって楽な姿勢をとろうとするのは動物としての本能に基づいた行動です。

ただ、毎日繰り返される入睡時の姿勢によって、日中、活動時の姿勢が形成される可能性は否定できません。
そこで、そのようなことを頭に入れて、入睡する時の寝相のとり方に少しだけ工夫をしてあげる必要はありそうです。

私の場合は、最初は仰向けで寝てみて10分くらいたっても眠れない場合、横向き寝、うつ伏せ寝に切り換えます。
仰向けのままで眠れたら、それでOK。だめなら無理しないで眠りやすい寝相に移行する、という感じですね。

そのようして、寝相の習慣による姿勢形成のリスクを軽減させています。

睡眠は生きていく上で毎日繰り返されることなので、少し気をつけてあげるくらいがいいと思います。

最近は抱き枕などの便利な睡眠グッズが色々あって、睡眠時の骨格の負担をサポートしてくれるものあるし、寝相の習慣からくる姿勢形成の問題を緩和してくれるようなすぐれものグッズもあります。

次回は、最近見つけたちょっといい睡眠グッズを紹介します。

TelMailAccess