私のアトピー体験記・その2★リーキーガット症候群
私の皮膚炎の原因となっていた副腎の機能低下にはふたつの原因が考えられました。
ひとつは「腸の炎症」です。
私は休日にのみ、お酒を呑み、この日ばかりは食べるものの制限をなくして食べたいものをお腹いっぱい食べるようにしているのですが、昨年の11月くらいから近くのショッピングモールに行っては休日の夜の晩酌のつまみを買うようになり、その際に食後のスイーツも・・・と、ケーキやドーナツや菓子パンをいっぱい買って帰るようになりました。
そのショッピングモールはまさにスイーツの天国で、見るからにおいしそうなスイーツのお店が何件もあります。
家族でおいしいものをお腹いっぱい食べよう!と甘いものを買うのはよかったのですが、休日の一晩で食べきれないスイーツは結局、翌日以降も食べ続けることになってしまい、食後のデザートを昼も夜も食べているような状態になってしまいました。
結果、糖質の過剰摂取と小麦粉に含まれるグルテンの過剰摂取を同時にやってしまうことになっていたのでした。
糖質過剰
糖質の過剰摂取は腸内に生息する善玉菌、悪玉菌のどちらにも属さない日和見菌と呼ばれる「カンジタ菌」の増殖を招くと言われます。
「カンジタ菌」は悪い菌ではないのですが、増殖しすぎると腸の炎症を招くと言われます。
リーキーガット症候群
小麦粉に含まれるグルテンという成分は小麦粉食品のもちもち感や粘り感といった旨みを出してくれる成分なのですが、消化されにくく、消化されなかったグルテンは腸壁にへばりついてしまい、これが腸の炎症の原因となるとのことです。
腸は本来、必要な栄養素は吸収して余分な老廃物や有毒なものは吸収しないように、その腸壁には「タイトジャンクション」と呼ばれる構造があるのですが、グルテンの腸壁付着により、この「タイトジャンクション」が緩んでしまい、腸に穴が開いたような状態になってしまい、老廃物や有毒なものを血管に取り込んでしまうとのことです。
いわゆる「リーキーガット症候群」といわれる症状です。
「リーキー」とは「液体が漏れる」、「ガット」とは「腸」という意味があるとのことです。なので、リーキーガットとは「腸漏れ」とも言われます。
副腎疲労
そのような腸の炎症が起こると、その炎症を抑えるために副腎から大量のコルチゾールが分泌されます。
しかし、そのような状態が長く続くとやがて副腎は疲労し、本来の能力を発揮できなくなります。いわゆる「副腎疲労」です。
アレルギー反応を抑えるための体内ステロイドも副腎から分泌されているので、その分泌が出来なくなり、アレルギー反応が起こりやすくなります。
そのために、今回の皮膚炎は体内に取り込んでしまった老廃物や有毒なものが解毒できずに皮膚に現れてしまっているということと、副腎疲労によるアレルギー反応が両方同時に起きていることが考えられました。
(続く)
副腎疲労についてはわかりやすく説明してある本があり、興味のある方は是非、ご一読を勧めます。
「疲れがとれない原因は副腎が9割」ナチュラルアートクリニック(四ツ谷)院長 御川安仁著(フォレスト出版 900円+税)