私のアトピー体験記・その3★横隔膜変位
私の皮膚炎の原因としては前回に述べたリーキーガット症候群が大きいのですが、気になることがもうひとつありました。
それは、横隔膜の変位です。
昨年の11月下旬くらいのことですが、私の長年取り組んでいる武術の練習で、組み手(自由攻防練習)を行なったのですが、その際に私の次男の回し蹴りを左の脇腹にもらいました。
次男の打撃の威力はなかなかのもので倒れはしなかったものの、かなりのダメージが左の肋骨に残りました。2週間くらいは痛みがあったのを覚えています。
その後、自然とその痛みは無くなっていったのですが、不思議なことに反対側の右の肋骨に痛みを感じるようになり、日常生活では特に問題はなかったので何もしなかったのですが、いつまでたってもこの痛みが無くなりませんでした。
波動によって細部、深部に渡って身体の状態を検査できる「ニュースキャン」では横隔膜の緊張があると診断されましたが、その時に、即座にこの肋骨のダメージが連想されました。
横隔膜はドーム状の構造をしており、呼吸に伴ない収縮する大きな筋肉です。
肋骨に感じている痛みが肋骨そのものの損傷によるものではなく、横隔膜の拘縮によるものであるとしたら?
であるとすれば、痛みが左から右に移動して、本来の打撲であればとっくに無くなってるはずの痛みが何カ月も続いていることに対する説明がつきます。
そして、横隔膜の変位が副腎の支配神経が存在する下部胸椎に対して何らかの問題を引き起こしてはいないか?
横隔膜はおよそ最高点が第8胸椎にありドーム状になっています。 最下層は第2~3腰椎になり、胸骨の下面と6本の肋骨の下に加えて、下部胸椎~上部腰椎にかけて直接硬く付着しています。
横隔膜の胸郭内部の付着状況が副腎の支配神経が存在すると言われる下部胸椎と関連する可能性は否定出来ず、今回のように横隔膜を強く収縮させるような衝撃を被ることはそうそうないことですが、格闘技などのコンタクトスポーツでは現実に起こり得るし、横隔膜の変位が副腎の支配神経が存在する下部胸椎の変位やトラブルに関与しはしないか?
この段階では推測に過ぎなかったのですが、横隔膜の施術を自身に施し、同様に横隔膜をねらったストレッチを行なってみたところ、右側の肋骨にあった痛みが両側に変わり、痛みの性質に変化が現れ、何らかの動作によって以前にも増して割とはっきりと肋椎に痛みを感じるようになりました。
これは、自身の施術やストレッチによって横隔膜の変位、緊張が変化しているものと考えられます。
そして、そのことによって皮膚炎の状態が変化していったのも事実です。
その後、自身への施術と筋膜リリース、ストレッチを続けていく中で、横隔膜の左側に硬さがあることがわかってきました。
これは触診ではなく、筋膜リリースを行なっている際に自身で感じている横隔膜の感覚です。
横隔膜は大きな筋膜組織であり、肋骨の内部にあり、下側には左に肝臓、右には胃があるので触診のみにてその状態を把握するのが実に困難な部位です。
私の場合は筋膜リリースにおける自分自身の痛みや圧力の感覚によってその状態を感知できたものです。
しかし、それはダメージを受けた左の肋骨の深部に存在する横隔膜の変調がいつまでも残っていたことを証明するものでした。
そして、アレルギー反応を抑制するための体内ステロイドの分泌をつかさどる副腎の支配神経が存在すると言われる下部胸椎のトラブルが、横隔膜の変位によってもたらされる可能性を想起させるものでした。
(続く)