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院長ブログ

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普段 歩いてますか

前回、紹介したおすすめ本「一流の頭脳」に記されているのと同じ様な内容の記事が、1月21日(月)の読売新聞の特別面に「海馬 細胞増える?」「普段 歩いてますか」という見出しで特集されていました。
「一流の頭脳」に書かれている内容を要約したような感じの記事で、ご覧になった方もいらっしゃるのではないでしょうか?

 

―海馬 細胞増える?ー

「体を動かすと、頭がすっきりし、ストレスが解消できる気がする。何だか自分への肯定感や自身も増す。
最新の研究によると、運動は肉体だけでなく、脳をも活性化するらしい。認知症の予防、学習効果アップにと、運動の効用が注目されている。」とあります。

運動によって記憶にかかわる脳の「海馬」という部分の神経細胞が次々と生まれてくるらしいのです。
更に判断や意思決定を行う「前頭前野」という部分でも神経活動が高まり、判断力が向上するとのこと。
セロトニンやノルアドレナリンといった脳内物質も運動によって調節されるらしいのです。

つまり、運動は脳にとてもいい!ということなのです。

 

―普段 歩いてますか―

「数百万年ともされる人類史は、99%以上が狩猟採集時代で、この間ヒトは多くの動物と同様、効率よく”動く”ために体を進化させてきた。体を動かし続けることで、脳や筋肉、骨、血管など臓器が適度に刺激され、機能が維持、活性化されるのはそのためだ。
ところが、その後の急速な文明の発展で、現代人はあまり動かなくても便利な生き方ができるようになった。もちろんそれは恩恵でもあるのだが、生活の中での運動量は大きく低下した。
ヒトの体は生き方の変化に追いつけず、動かなければ機能不全を起こしがちだ。加えて狩猟採集時代の本能で最もカロリーの高いものを好んで食べ、体に蓄える特性まで持ち続けている。
こうして豊かな社会生活ほど、生活習慣病が蔓延する皮肉を呼んだ。
運動不足の正体は、私たちの文明の発達と、本来の生機能とのアンバランス。」とあります。

映画に出てくるような狩猟時代には、獲物を探し歩くために家族で1日に30㌔は歩いていた可能性があるとのこと。
江戸時代に盛んに行われた、一般庶民の「お伊勢参り」なども1日30数㌔は歩いて2,3か月に及ぶ徒歩の旅をしており、一日の最長距離は60㌔を超えることもざらであったとのこと。

現代の車社会は生活の中から歩く機会を大きく減らしてしまい、それが現代人が運動不足に陥っている原因とも言われます。

 

さて、このふたつの記事を読んでみると、我々現代人が抱える深刻な問題と、それを解決するための運動の必要性が見えてきます。
見方を変えると、運動を続けることで脳や身体をいつまでも健康に保てるということでもあります。

運動といっても、大会や競技で優勝や入賞を目指すようなものでなく、ウォーキングやジョギングなどのようにストレスを感じることなく、毎日続けていけるような運動を行ない続けることが必要なのだそうです。

運動不足を解消するために1日30分くらいのウォーキングやジョギングに取り組むことは、ダイエットやストレスの解消に止まらず、記憶力や集中力、判断力の向上、やる気、アイデアが出てくるといった脳力アップにもなり、認知症の予防にもなるということなのです。

皆さん、気持ちいい運動を続けて脳を活性化し、いつまでも健康でいようではありませんか!!

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