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院長ブログ

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使いすぎと使わなさすぎ★筋拘縮★福岡市西区早良区の整体院 ハンズオンセラピージョウ

以前、「筋肉は使ってなんぼ!」という題名で、筋肉ウンチクを書き込んだことがありました。前回、「スマホ首」という姿勢の特徴を意味する言葉が現れるほど、現代人の姿勢は変化がしているといったことを書きました。

 

スマホ首

スマホ首とは、長時間うつむいてスマホの作業し続けることで、首の正常な湾曲がまっすぐになってしまう、いわゆるストレートネックのことを指しているようです。

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正常な首の生理湾曲は30度とされていますが、それを越えてしまうとストレートネックとされるようです。
頭をささえるために、首の筋肉に必要以上の負担がかかり続け、首こり、肩こり、頭痛だけでなく、お体全体の不調を引き起こす原因にもなります。

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パソコンやスマホはここ10年くらいで普及した、まったく新しいライフスタイルのひとつですが、現代人の姿勢に大きく影響していると言わざるを得ません。

もっと長い目で見ると、現代のように文明が発達する以前、車もない時代、機械や電化製品もない時代、明治時代や江戸時代なんかはちょっとした買い物も歩いて行かねばならなかったし、食べていくため、生きていくためには日常生活の中で頻繁に身体を動かしていたものと思われます。

今は文明の発達によって、昔と比べると身体を使わなくても色々なことができるようになっています。
まさにSF小説のような世界が現実のものとなっていると言えます。

便利な世の中なのですが、日常生活の中で身体を使う頻度は著しく減少しています。
さらに、パソコンやスマホの普及によって、仕事のみならず、遊びやコミニュケーションのあり方も大きく変わってきています。

ひとつ共通しているのは長時間、同じ姿勢のままで何かをし続ける、ということです。
車の運転、パソコンやスマホでの作業、然りです。

 

過用性委縮

筋肉は使いすぎると、筋疲労を起こして、それが繰り返されると徐々に筋肉が拘縮してきます。
つまり、硬くなってくるのですが、このようなタイプの筋肉の硬化現象を過用性萎縮と言います。
スポーツや肉体労働によって発生する、身体を使いすぎて起こる筋肉のトラブルと言えます。

 

態勢委縮

反対に、筋肉は使わなさすぎても萎縮して硬くなっていきます。
身体を使わないでいるということは、筋肉が伸びたり縮んだりすることが少なくなるということですが、このような状態では筋肉が骨格を動かす、ささえるという本来の役割を果たさなくなってしまい、衰えて硬くなっていきます。
このようなタイプの筋肉の硬化現象を退性萎縮とか、廃用性萎縮と言います。

つまり、筋肉は使いすぎても硬くなり、使わなさすぎても硬くなってしまう、と言えます。

過用性萎縮は筋肉の使いすぎですから、食事による栄養補給と適度な休息で筋肉を疲労から回復させてあげることが絶対に必要です。
さらに、回復を早めるためには筋肉のケアが好ましく、当院でのハンズオンセラピーなどは筋肉中の疲労物質の除去を手助けする有効な方法のひとつです。

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反対に退性萎縮は筋肉の使わなさすぎですから、ウォーキングやストレッチなどの運動で筋肉に適度な刺激を与えてあげることが、このタイプのトラブル解決に必要と言えます。

 

筋肉そのものによるポンプ作用

筋肉は血液から酸素や栄養素を受け取って活動しています。
血液は心臓のドキンドキンという拍動によって全身に運搬されますが、心臓のドキンドキンとプラスして筋肉そのものが伸びたり縮んだりすることで、筋肉の中に無数にある毛細血管が拡がったり縮んだりして、血液を手足や身体の末端、つまり身体の隅々まで送り届けてくれています。
痛みやこりの原因となる筋肉の萎縮、トラブルはこの血液の運搬作業が著しくダウンしてしまっている状態とも言えます。

そこで、筋肉に常に適度な収縮、つまり運動を与えて続けてあげることで、血液の循環を改善してあげることが必要となるわけです。

同じ姿勢で作業し続けたら10分間に1回くらいは立ち上がってみたり姿勢を変えてみる、肩を上げ下げしたり、腕を大きく回してみる、といったちょっとした運動が、筋肉の長さに変化を与えることになり、筋肉中の毛細血管を刺激して退性萎縮を防ぐことにつながります。
この場合も、ハンズオンセラピーによって筋肉中の血流量を自然にアップすることが筋肉のしなやかさを取り戻す大きな助けになります。

昔は日常生活が運動そのものだったのでしょうが、現代人は運動不足によるお身体のトラブルを回避するために、あえて計画的に運動を行なう必要がある、私たちはそんな世の中に生きているのです。

便利なものほど不便であると言われます。まさに現代社会は便利になりすぎて不便なのかも知れません。
しかし、お身体のことをよく知って生活のなかにその知恵を生かすことで、便利さによる不便さを少なくして快適な毎日を送ることができるのではないでしょうか?

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