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院長ブログ

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顎関節とめまい 

前回、顎の筋肉である内側翼突筋とめまいの関係についてコメントしました。
これは顎関節とめまいは関係しているということでもあります。

 

顎関節

顎関節の症状と言えば顎を開けることができなくなったり、顎に痛みを感じたりと云った顎関節症を思い浮かべますが、顎関節症とまでは行かないまでも顎関節に関与する筋肉に問題があればめまいが発症することがあるということです。

 

咬合の問題

顎の筋肉が拘縮してしまう原因としては、歯の痛みなどによって食事の際に片方の奥歯で食べ物を噛み続けることが繰り返されることや、歯医者さんに行って歯の治療を受けた際に歯を抜いたり削るなどの処置を受けることによって、嚙み合わせに変化が生じることによっても起こりうると考えられます。

 

抜歯の経験

私の場合はもう10年以上前、当時、歯の治療を受けた際に左奥歯の違和感を訴えたところ、左奥から2番目の歯を抜歯した方がよいと言われ、言われるままに歯を抜いたのですが、それが数年後に左顎の筋肉の拘縮の原因となったのではないかと考えられます。
なので、左顎は何もしないでいると筋拘縮を起こしやすい状態にあると考え、顎の筋肉に関してはこまめなメンテナンスを行なっています。

 

顎関節のメンテナンス

顎の筋肉が拘縮してしまう原因は他にもあると思いますが、片噛みの習慣がある場合は両方の奥歯を均等に使うように心がけたり、歯の治療を受けた後は顎の施術ができる手技を受けてみたり、私のように自身で顎の筋肉を調整して顎関節のトラブルが現れないように注意しておく必要があると思います。

 

内側翼突筋における左右のバランス

めまいの原因として、その人個人の顎関節の特性による筋肉のトラブルが起こりやすく内側翼突筋が拘縮しているケースが多いのですが、内側翼突筋が拘縮していてもめまいが起きていない人もいます。

これまでに何人ものめまいの患者様を診させていただきましたが、左右で筋拘縮の度合いに差がある場合にめまいが起きているケースが多いようです。

 

三半規管と小脳

身体のバランス機能をつかさどる三半規管は左右両側にあってそれぞれの三半規管からの情報を小脳が受け取って処理しています。
三半規管が内蔵されている側頭骨が片側に引っ張られたり、わずかでも歪んでしまうような状態になってしまうと左右の三半規管からの情報にギャップが生じてしまい、そのギャップした情報を受け取った小脳が混乱してしまい、めまいが起きてしまうのではないかと推測します。

左右どちらかの顎の筋肉に偏った強い筋拘縮が生じている場合、このようなギャップによるめまいが発症するのではないかと考えます。

 

顎関節の特性

顎関節は、人体の中では左右両側の関節が同時に動くと云う唯一の特徴を持った器官です。
片側だけを使っているつもりでももう片方は何らかの影響を受けていることが考えられ、使わないことでいることによる影響も起こりうるのではないかと考えます。

めまいが起こりやすい方は、何らかの原因で顎関節の筋肉にトラブルが発生しやすいという特徴を持っているものと考え、メンテナンスを行なっていくことが予防につながるものと考えます。

 

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