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院長ブログ

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内臓マニピュレーション★オステオパシー★福岡市西区早良区の整体院 ハンズオンセラピージョウ

内臓マニピュレーション

オステオパシー療法の中でも特異とも言える手技のひとつに「内臓マニピュレーション」という施術法があります。

文字通り、内臓の不調を手技で回復させるのですが、その効果、成果を見ると、ただ単に内臓の施術とは言い難い施術結果が私の手元には数多くあります。

内臓に対する施術法でありながら、腰痛や肩の痛みと云った筋肉系のトラブルが解消されたことが多々あります。

もうかなり前のお話ですが、右肩が強烈に痛んで腕を上に挙げることが出来なくなったと言う男性の方が見えられました。
少しでも右腕を動かそうものなら、右肩に激痛が走って苦しそう・・・。
この方、顔は真っ赤で昼間なのにお酒のにおいがプンプンしてます。
連れてこられた奥様のお話によると、数年前からアルコール中毒になってしまって、朝から晩までお酒を飲んでいるとのこと・・・。
それはそれで大問題なのですが、今は肩の痛みを何とかしてあげないと・・・。
ところが、右肩周辺の筋肉、骨格を診てみても、特に異常は見当たりません。
なんでかなぁ・・・と、右の肋骨の下あたりを触診してみると、石のようにガチガチに固くなっています。
そこは肝臓のある場所。
とりあえずこれを何とかしてみよう、と内臓マニピュレーションの自動力の調整という手技を試みました。
なかなかほぐれていかなかったのですが、施術すること約1時間、ようやく肝臓が本来の柔軟性を取り戻してきました。
するとなんと、それまでの右肩の激痛はいつの間にか無くなって、腕も耳の横まで挙げることが出来る様になっていました。
施術を終えて、肝臓が異常に固くなっているのですぐに病院に行くように勧めたところ、結果、肝硬変の一歩手前ですぐにお酒を止めるように!と、お医者さんから厳しく怒られた、とのことでした。

これは、肝臓の硬化が肋骨の動きに影響を及ぼし、それが右肩の痛みとなって症状として現れていた、と云う症例です。

 

内蔵の可動力

内臓マニピュレーションは2種類あって、ひとつは内臓そのものの動きを直接に施術する方法で可動力の調整と呼ばれています。
例えば、肺は酸素を取り込み二酸化炭素を吐き出すためにふくらんだり、小さくなったりします。胃は食べたものを消化するためにすり鉢のように動きます。腸は消化した食べ物から栄養を吸収して排泄するためにそれらを腸の中で運搬するために煽動運動を起こします。
これらの具体的な内臓の動きを直接、調整するので直接法とも呼ばれる手法です。

 

内臓の自動力

もうひとつは、先程の内臓の動きとは別に、内臓固有の動きがあってそれを調整する手法です。
従来、感じとれる内臓の動きとはまったく別の固有の動きがあって、これは自動力と呼ばれています。
通常の動きと異なる内臓の動き・・・。
これは内臓固有のエネルギーの動きであるとも言われています。
エネルギーの動きなんて、そんなものが本当に存在するのか?と言われそうですが、私にはその動きがわかります。
わかるのですから、その動きは本当に存在します。
何らかの原因でこの自動力が弱くなったり、低くなったりするとトラブルが発生するようです。
内臓マニピュレーションで自動力の調整をすると、はたから見ていたら内臓のある位置に手を当てているだけにしか見えません。
しかし、術者の手の中では数種類の動きが感じとられ、その動きを正常に回復させるための試みが行なわれています。
この内臓特有のエネルギーの動きは、わかる術者でないとわかりません。でも、それがわかれば調整していくことができます。
この方法は直接に内蔵の動きに関わるわけではないので間接法と呼ばれます。しかし、その効果は特筆するべきものがあります。

私が内臓マニピュレーションを試みる場合、主に自動力の調整、すなわち、間接法を行なうことが多いです。

 

膀胱の施術

最近の症例では、膀胱の痛みを訴えて来られた女性の方ですが、膀胱に対して10数分、マニピュレーションを試みたところ、痛みが大きく緩和しました。
この膀胱の痛みは病院に行っても原因がわからず、最後は心療内科を紹介され、痛み止めのお薬を服用するしかなかったそうです。

 

肝臓の施術

次に、お腹を下しやすく、食事に大変気を使うという女性の方ですが、施術を始めると肝臓から「グチュグチュ、ゴボゴボ」といった音が出て、小腸や大腸の施術に進んでいくと、同じように音が出るほど、内蔵の動きが活性化します。
数回の施術にて、食事に気を付けてはいるものの以前のようにお腹を下すことがなくなったとのことです。

 

婦人科系の施術

ひとりは10代の女の子ですが、生理痛が大変にひどく、当院を訪れた時は痛みで背中を丸くしたままで歩くことも苦しそう。
おなかの痛みは大変にひどく、手足は痙攣を起こして目は焦点が合わなくなり、何度も気を失いそうになって、お母さんから声をかけられてかろうじて意識を取り戻すといった状態でした。
本人によると、生理痛になると尿意も大変強くなると言うのでトイレに行くのですが、痛みのあまり、トイレの前でうずくまってしまい、仕方なく、その場で施術を行ないました。
数分後、施術してどうにか起き上がれるようになったところで、施術用ベッドに戻ってもらって、施術を再開すること約1時間、それまで青ざめていた顔に血の気が戻ってきました。
それまでの意識を失なうくらいのひどい痛みも軽くなって帰られました。
帰宅後も痛みはあるけれど術前の様なひどい痛みではなくなって、1時間後には食事もとれたとのことでした。

これらの患者さんに共通して言えるのは、問題となる内臓の固有の動き、すなわち、自動力が著しく弱かったり、固かったり、小さく感じられたりしていました。
それを、正常と思われる動きの幅、力強さに回復できるように誘導、調整したところ、このような結果が得られています。

内臓マニピュレーションは内臓に働きかけるという点において、そこに特化した施術効果が得られるみたいです。
これからも、必要と思われる患者さんには内臓マニピュレーションを施術させてていただき、その効果を検証し続けていきたいと思います。

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