脊髄硬膜に対する施術

頭蓋仙骨療法
オステオパシー療法の特徴として、脊髄硬膜に対するアプローチがあります。
脊髄を覆っているくも膜、軟膜、硬膜三層の膜組織の最外層である硬膜が引きつれたり、硬くなったりといったトラブルが生じると様々な症状の原因になると言われます。
オステオパシー療法では頭蓋骨を操作することによって、間接的に硬膜に生じているトラブルを緩和させる頭蓋仙骨療法という手技があります。
見方を変えると、これまで脊髄硬膜に対する直接的な働きかけは出来ないと考えられていました。
当院ではオリジナル手技、ハンズオンによって、ほぼ直接的に脊椎に働きかける施術法を構築しております。
これによって、施術の効果がより確実に引き出されております。
硬膜の癒着
私自身、高校生の頃に二分脊椎症という先天的な脊椎の奇形により、脊椎の手術を余儀なくされた経験があります。
私の場合は、仙骨の左側がえぐられたかのように無く、右側には通常は存在しない突起のような骨が形成されており、それはレントゲンではっきり確認できます。
そしてそのことにより、膀胱の神経支配が弱く、高校生の頃に膀胱にたまった尿が腎臓に逆流するという症状が現れるようになりました。
当初は激しい腹痛で血尿も出て、膀胱炎と診断されたのですが、その膀胱炎の原因が大学病院で調べてみたところ、脊椎の先天的な問題が見つかったのです。
脊椎の内部に癒着している部分があると分かり、それを剥離するための手術を受けたのですが、脊髄の一部が脊椎の内側、つまり骨に対してくっついていたみたいで、それをメスではがすように手術したら、脊髄がビヨ~ンと動いたことを確認した、と手術をしてくれた医師から聞いた記憶があります。
結果、それだけでは症状は改善せずに、その後、腎臓に逆流しないようにするための手術を左右それぞれ手術をすることになって腎臓の方は助かったのですが、今になって考えてみると、脊椎に癒着していたのは硬膜だったのだろうと思います。
脊髄硬膜に対するアプローチ
私の経験上、長年の姿勢の問題などから、硬膜が脊椎に対して癒着してしまうような状態に陥ってしまう可能性は否定できず、その場合、頭蓋骨から施術を行ない脊椎硬膜に働きかける以外にも、脊椎上からより直接的に働きかける方法が必要になるものと考えます。
これも患者様の症状を緩和させるために様々なアプローチを試みた結果、発見された私独自の施術方法なのですが、既に何人もの患者様の施術をさせていただき、その効果は確認できております。
脊椎そのものの可動性を改善させ、硬膜に由来する問題を緩和させるという目的で施術を行ないます。
1~2回で変化がなくても、何回か続けて施術を試みてみると、ある段階から変化してくることもあり、より、お身体の深部に対してアプローチするための施術法と言えます。
これからも脊椎に対するハンズオンにより、患者様の症状を緩和させるために貢献してまいりたいと思います。
