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院長ブログ

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内臓とメンタルの関係★内臓マニピュレーション★肝臓★福岡市西区早良区の整体院 ハンズオンセラピージョウ

内臓マニピュレーションを施術科目として取り入れているハンズオンセラピーでは、内臓と筋肉状態、内臓と精神状態に密接な関係があることが確認されています。

今回は肝臓について考えてみたいと思います。

 

アドレナリン

筋肉の収縮において、アドレナリンというホルモンが関係していることは何回も述べてきたとおりです。

例えば動物の場合、草原でお腹を空かせたライオンとウサギがばったり出くわしたします。
ウサギにとっては緊急事態です。すぐにその場を離れなければ、ライオンの餌になって食べられてしまいます。
一方、ライオンはウサギを襲って食べなければ、自分が生き延びることができません。
自身の存亡を懸けた狩りと逃走が始まります。
その時、ライオンもウサギも身体中の筋肉に大量の血液が送りこまれて、走る、とびかかるといった筋肉の収縮運動に最も適した状態に瞬時になります。

この時に筋肉に大量の血液を送り込んでいるのがアドレナリンというホルモンです。
胃や腸といった運動に直接に関係することのない消化器系などの内臓は血流量が極端に低下しますが、その分、いっせいに身体中の筋肉に血液が送り込まれるので、運動、活動をするのには、実に最適な状態になれるわけです。
つまり、自然界で動物が生きていくためにアドレナリンは絶対に必要なホルモンなのです。

さて、先述のウサギとライオンの話ですが、実際に狩りと逃走が行なわれるのは、時間にすれば数秒間です。
ウサギが逃げ切るか、ライオンがウサギを捕まえるか、いずれにしても、この狩りと逃走は何分間も続くわけではありません。
数秒間の爆発的な筋肉運動を行なうために、その状態に瞬時に移行するために、アドレナリンは活躍します。

さて、人間も動物なので、緊急事態になると、アドレナリンが分泌され、運動や何らかの活動をするのに適した状態になります。
人間の場合、動物と違うのは、命に関わるような事態でなくてもこの状態になるという点です。

例えば、スポーツの試合前や音楽の発表会前、仕事などで重要なプレゼンや打ち合わせがあったりとか。これらは当然ながら、命に関わる問題ではありません。
しかし、自分の存在が評価される、あるいは結果を問われる、試されるといった点で、程度の差はあれ、いわゆる緊張状態になります。
これがアドレナリンが出ているといわれる状態で、これは先の動物にかなり近い状態であると考えられます。

さて、先のウサギとライオンの話に戻りますが、ウサギが逃げ切るか、ライオンがウサギを捕らえるか、どちらが成功するかはわかりませんが、この狩りと逃走が終わると、動物の身体の中ではアドレナリンの分泌は一気に収まって元の何もない状態に戻ります。

しかし、人間の場合は緊張状態が継続してアドレナリンの分泌が収まらなくことがあります。命の危険はないはずなのにそれと等しいほどの状態が続いてしまう・・・。
これは、知性の発達した人間特有の状態です。
このような状態が長く続くと脳も疲労してアドレナリンの分泌が低下してしまい、活動するために必要な血液を筋肉が求めているにもかかわらず、血液は供給されず、やがて筋肉は萎縮して固くなってしまい、こりや痛みの原因となると言われます。

 

肝臓による解毒

さて、腰痛、肩こりといった筋肉の痛みや不調とは別に、アドレナリンが体内に残ると、非常に毒性の強い体内物質に変わると言われます。
その毒性の強い体内物質を分解するために、肝臓は活動し続けることになります。
肝臓は身体の化学工場と言われ、身体にとって毒となるものを中和する働きがあります。

お酒を飲むと、アルコールは体内でアセドアルデヒドという猛毒に変わって、その分解のために肝臓がフル活動することになるのは皆さん、既にご存知のとおりです。タバコのニコチンも同様ですね。

話が少しそれてしまいましたが、仕事や対人関係などでストレスのかかることが続きすぎると、アドレナリンの分泌が活発になって、その後に体内に残った毒性の強い体内物質の分解のために肝臓は酷使されることになります。

このような状態が続くと、肝臓も疲労してしまい、肝臓自体の血行が低下して、肝臓が硬くなってしまいます。
これは病院で診断される肝硬変とまで行かなくても、誰にでも起こり得る内蔵の変調です。

そして、このような状態になってしまうと、身体がだるい、きついといった症状があらわれて、それがぬけなくなって、肝臓の硬化が進んでしまい、肋骨の可動性に影響し始めると、それは、首や肩の痛みに変わってしまうこともあります。

東洋医学では「怒りは肝臓にたまる」と言われていますが、それはまさに、アドレナリンの分泌と肝臓の関わりを示す言葉です。
怒りは不安の裏返しであると言われ、不安があるから攻撃的になるのが怒りです。そして、怒りを感じるのも自身を守ろうとする動物としての反応のひとつです。
怒りのある時はアドレナリンが大量に出ている状態であると言えます。

内臓とメンタルは密接に関係しており、怒りの感情と肝臓は結びついていると考えてよいでしょう。

ストレスを感じてイライラが収まらなくなったり、怒りっぽくなってしまっていたら、アドレナリンの過剰分泌が疑われます。そして肝臓もかなり疲れているかも知れません。
そして、肝臓疲労によって、反対にイライラしたり、怒りっぽくなっているのかも知れません。

「肉体は精神に影響をおよぼし、精神は肉体に影響をおよぼす」と言われます。
ストレスによって痛んでしまった肝臓によって、反対に精神状態も好ましくない状態におちいってしまっているかも知れません。

もし、最近、イライラが続いていたりとか、怒りっぽくなっているといるとしたら、肝臓疲労による悪循環かも知れません。
内臓マニピュレーションによる早期解決を提案するところです。

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